杜光庭Du Guangting
生涯
杜光庭、字は賓聖、号は東瀛子。唐末五代の著名な道士・学者で、縉雲の人。咸通年間に進士に挙げられたが及第せず、天台山に入り応夷節に師事して上清の経法を学んだ。僖宗の時、宮中に召され麟徳殿文章応制を務め、紫衣を賜った。広明元年(880)、黄巣が長安に入ると僖宗に随って蜀に入り、そのまま成都に留まった。前蜀の王建が建国すると、光禄大夫・尚書戸部侍郎に任じられ、「広成先生」の号を賜り、太子の師となった。王衍の時には「伝真天師」に封じられ、晩年には青城山白雲渓に隠棲し、長興四年(933)に卒した。彼は三洞四輔に広く通じ、著述は極めて多い。『道徳真経広聖義』五十巻は唐代の老子注釈を集大成したものであり、『太上黄籙斎儀』『道門科範大全集』などは斎醮科儀を体系的に整理し、後世の科儀の模範となった。『道教霊験記』『神仙感遇伝』『墉城集仙録』『録異記』などは道教の史伝と小説であり、『洞天福地岳瀆名山記』は洞天福地体系を完備した形で総括したものである。ほかに文集『広成集』がある。杜光庭は唐五代道教の集大成者であり、「宗を扶け教を立つること、天下第一」と称された。
業績と影響
- 『道徳真経広聖義』を著し、唐代の老子学を集大成した
- 斎醮科儀を整理し『太上黄籙斎儀』などを編み、宋以降の科儀の模範とした
- 『墉城集仙録』『神仙感遇伝』『道教霊験記』などの仙伝・霊験文献を編纂した
- 『洞天福地岳瀆名山記』により洞天福地の体系を総括した
- 前蜀道教の発展を推し進め、青城山道教の興隆をもたらした
著作
伝説
『虬髯客伝』は彼の作と伝えられるが、伝奇小説に属する。
参考文献
- 《十国春秋》
- 《宣和书谱》
- 维基百科:杜光庭
- 卿希泰主编《中国道教史》第二卷
- Franciscus Verellen, *Du Guangting (850–933): taoïste de cour à la fin de la Chine médiévale*