『青城山志』Gazetteer of Mount Qingcheng
- 別称
- 『青城山記』
- 著者・伝授
- 彭洵(清『青城山記』), 近代には別に複数の修志本がある
- 時代
- 清―近代 · 清の光緒年間に彭洵が『青城山記』二巻を撰した。民国期および現代にも複数の『青城山志』が編纂されており、成書年代は一定しない。
- 道蔵の部類
- 蔵外(地方志)
- 収録
- 蔵外
- 分類
- 山志
- 巻数
- 『青城山記』二巻。現行本の巻数は一定しない
解題
青城山は四川の都江堰にあり、道教十大洞天の第五「宝仙九室之天」である。伝えられるところでは後漢の張道陵がかつてここに治を立てて伝道したという(鶴鳴山と青城山はともに初期天師道の中核地域に属する)。山中には天師洞(常道観)・建福宮・上清宮・祖師殿などの宮観が連なり、古くから「青城天下幽」の誉れがある。歴代の志書のうち、清の光緒年間に彭洵が著した『青城山記』二巻は山川・宮観・人物・金石・芸文を記し、近世における比較的早い体系的著作である。民国期および現代にも複数の『青城山志』が編纂されており、資料はより豊富である。志に記される天師洞歴代の碑刻(唐玄宗の手詔碑など)、宮観の田産、道派の伝承(明清以降は全真龍門碧洞宗を主とする)は、四川道教史を研究する基礎資料である。青城山と都江堰は2000年に世界文化遺産に登録され、山志もその文化的価値を論証する重要な根拠となっている。
中心思想
- 十大洞天の第五、宝仙九室之天
- 初期天師道の中核地域
- 天師洞・建福宮・上清宮などの宮観
- 全真龍門碧洞宗の伝承
- 世界文化遺産の文献的根拠
構成
山川・宮観・人物・金石・芸文などの門に分ける。
版本
- 清光緒、彭洵『青城山記』
- 民国および現代の『青城山志』複数種
- 『中国道教名山志叢刊』影印本
原文とオンライン資料
関連経典
洞天福地岳瀆名山記, 龍虎山志関連人物
張陵, 杜光庭, 傅円天参考文献
- 彭洵《青城山记》(清光绪刊本)
- 卿希泰主编《中国道教史》
- 维基百科「青城山」条
- 《中国道教名山志丛刊》