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神仙伝Biographies of Divine Immortals

別称
葛洪『神仙伝』
著者・伝授
葛洪
時代
東晋 · 葛洪(約 283—343)撰、おおむね東晋初に成った。原十巻、今伝本の巻数・人数は諸本一致せず(多くは八十四人あるいは九十二人とする)、また唐宋の人による輯補を経ている。
道蔵の部類
洞真部記伝類
収録
正統道蔵 洞真部記伝類(ほかに『太平広記』輯本がある)
分類
仙伝
巻数
十巻

解題

『神仙伝』は葛洪が『抱朴子内篇』に続いて撰した仙伝で、弟子の滕升が「世間に神仙は学ぶべきものか」と問うたことにより、「古の仙者にして仙経服食方および百家の書に見える者を抄集した」と自ら述べており、神仙が学ぶことができ長生が致すべきものであることの事実的な証拠を提供しようとした。収める人物には広成子・彭祖・白石先生・魏伯陽・陰長生・張道陵・左慈・葛玄・封君達・壺公・薊子訓・王遠・麻姑・李少君・淮南王劉安などがあり、多くは漢魏の方士と初期道教の人物で、篇幅は『列仙伝』よりはるかに詳しく、情節は曲折に富み、あわせて金丹・符水・変化・鬼神を役使する諸術を載せる。なかでも『魏伯陽伝』『壺公伝』『麻姑伝』は影響がとりわけ大きい。原書は早くに佚し、今本は主に『太平広記』『雲笈七籤』『三洞群仙録』などから輯出されており、そのため各本の差異が大きく、胡守為『神仙伝校釈』が通行の整理本である。

中心思想

  • 「神仙可学」のために伝記による証拠を提供する
  • 金丹・符水・変化・鬼神を役使する諸術
  • 漢魏の方士と初期道教人物の群像
  • 麻姑・壺公など経典的な仙話の出所
  • 原書は散佚し、今本は輯本である

構成

十巻、各巻に若干の伝を収め、伝文は詳しく小説に近い。

版本

  • 正統道蔵本
  • 『太平広記』輯本
  • 胡守為『神仙伝校釈』(中華書局、2010)

注疏

  • 胡守為『神仙伝校釈』

訳本

  • Robert Ford Campany, To Live as Long as Heaven and Earth (2002) 英訳並びに研究

原文とオンライン資料

関連経典

『列仙伝』, 抱朴子内篇, 『洞仙伝』

関連人物

葛洪, 魏伯陽, 左慈, 葛玄, 張陵, 劉安
参考文献
  1. Robert F. Campany, To Live as Long as Heaven and Earth, 2002
  2. 胡守为《神仙传校释》
  3. 任继愈主编《道藏提要》
  4. 维基百科「神仙传」条