『金蓮正宗記』Record of the Orthodox Lineage of the Golden Lotus
- 別称
- 『金蓮記』
- 著者・伝授
- 秦志安(樗櫟道人)
- 時代
- 金元 · 秦志安(1188—1244)撰、おおよそ元太宗期(1240年前後)に成立。秦氏は宋徳方の弟子で、かつて平陽玄都観における『玄都宝蔵』の刊修に参与した。五巻。
- 道蔵の部類
- 洞真部記伝類
- 収録
- 正統道蔵 洞真部記伝類
- 分類
- 仙伝
- 巻数
- 五巻
解題
『金蓮正宗記』は全真教最古の正式な教史的伝記であり、「五祖七真」のために伝を立てる。巻一には東華帝君王玄甫、正陽帝君鍾離権、純陽帝君呂洞賓、海蟾帝君劉操、重陽帝君王嚞を記し、すなわち全真が奉じる「北五祖」である。巻二以下は順に丹陽馬鈺、長真譚処端、長生劉処玄、長春丘処機、玉陽王処一、広寧郝大通、清静散人孫不二の七真である。「金蓮」は王重陽が伝えた「七朵金蓮」の讖に取り、全真の法脈を象徴する。この書は全真教が鍾呂—劉海蟾—王重陽に至る道統の系譜を確立し、新興の教団を唐宋内丹の伝統に接続させ、強い宗派構築の意図を持つ。同時に金元の際の碑伝資料を大量に保存しており、全真早期史と教内の自己認識を研究する上での核心的文献である。
中心思想
- 全真教最古の正式な教史的伝記
- 北五祖七真の系譜を確立
- 鍾呂—劉海蟾—王重陽の道統
- 「七朵金蓮」の宗派的象徴
- 金元の碑伝資料を保存
構成
五巻、まず五祖、後に七真を記し、各人に伝と賛を附す。
版本
- 正統道蔵本
- 『中華道蔵』本
原文とオンライン資料
関連経典
『金蓮正宗仙源像伝』, 『甘水仙源録』, 『七真年譜』, 重陽全真集関連人物
王重陽, 鍾離権, 呂洞賓, 劉海蟾, 馬鈺, 丘処機, 孫不二, 宋徳方参考文献
- 维基百科相关条目与百度百科「金莲正宗记」
- 任继愈主编《道藏提要》
- 郑素春《全真教与大蒙古国帝室》
- Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004