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武当玄武派Wudang Xuanwu Lineage

別称
玄武派, 真武玄武派, 武当本山正一派(異称)
種類
支派
時代
明代から現在まで
創立
明の永楽十一年(1413年)前後に武当山で形成され、『諸真宗派総簿』には「真武玄武派」として著録される。1989年、武当山道教協会が伝承の復興を決議
開祖
張宇清
継承元
武当道
地域
湖北武当山(現在の丹江口市)およびその宮観系統
祖庭
武当山, 紫霄宮, 武当山金頂太和宮
存続
存続 — 1989年の伝派復興以降、武当山の太和宮・紫霄宮・南岩宮などには玄武派の道士がおり、全真龍門派・三丰派と同じ山に共存している。玄武派の字輩は現在「玄」「理」などの字輩まで進んでいる。国内外の武当武術団体の多くもその名号を借用しており、宮観の教派伝承とは区別する必要がある。

概説

玄武派は武当山の本山道派の中で完全な字輩の系譜を備えた一派であり、主として真武大帝(玄天上帝、古くは玄武と称された)を奉じることからその名を得た。北京白雲観の『諸真宗派総簿』にはその名が「真武玄武派」として著録されている。当サイトには別に「武当道」(wudang)の項を収めており、これは武当山を中心とし真武信仰を核心とする地域的な道教伝統の総称を指し、歴史上は全真・正一・清微・浄明の諸系を包含する。玄武派はこの地域的伝統の内部において字輩によって世代を明確に数える具体的な宗派であり、両者は総称と分支の関係にあって混同すべきではない。玄武派の成立は明の成祖による武当山の大規模造営と直接関わる。永楽十年(1412年)、朝廷は軍民三十余万を動員して武当の宮観を営建し、翌年(永楽十一年、1413年)には改めて全国から道士を選抜して山に入れて修行させた。武当側の系譜の記述によれば、正一派の高道である張宇清らが命を奉じて道士四百余人を選び山に来させ、本山の道衆はそこで真武を宗主とし、字輩に従って派を立てて伝承したという。この派は正一の法脈を基調としつつ清微雷法と斎醮を兼ね行い、あわせて全真の叢林制度の影響も受け、明清の頃には三丰派、榔梅派、清微派とともに武当各宮観に並び行われた。明末以降の戦乱や宮観の廃絶、近世の社会変動により、玄武派の伝承は第十二代の後に中断した。1989年(己巳)旧暦九月九日——真武飛昇の記念日——に武当山道教協会は本派の復興を決議し、もとの十二代の後を継いで新たに伝承を起こし、太和宮・紫霄宮において伝派の儀典を挙行した。また、もとの名称「真武玄武派」は「真武」「玄武」の語義が重複することから、「武当玄武派」と改称された。今日の武当山の宮観においては、玄武派は全真龍門派・三丰派と並存しており、武当山道教のアイデンティティを示す重要な標識となっている。

核心教義

真武大帝(玄天上帝、蕩魔天尊、北極佑聖真君)を教主かつ本山の主神とし、武当山を真武が修真飛昇した道場とみなす。教義は正一の符籙と斎醮の伝統を継承し、敬天法祖・護国佑民・蕩邪除穢を宗旨とし、あわせて清微雷法の「心を以て道に合し、道を以て法を御す」の説と全真の性命双修の旨を取り入れている。道士は武当の宮観を根本道場とし、本山の規制を守り本山の科儀を行うべきことを強調するため、「本山派」とも称される。

修行と科儀

真武聖誕(三月初三)の歳修と飛昇(九月初九)の大典、朝山進香を行う。正一の斎醮、清微雷法及び符籙の科儀を執り行う。『玄天上帝説報父母恩重経』『北斗経』などを誦す。武当の道楽(武当韻)及び武当の内家拳、導引養生を習う。伝派の際には字輩に従って道名を取り、系譜に従って世代を排し、師弟相承のうえで派単を授ける。

伝承

字輩詩(派詩)に曰く、「宣淵一道志、求徳振常存、照応通玄理、微希太景成。武当興法派、惟仙尊之宗、大岳気自然、五龍呈祥煙。玉虚宏図展、三豊丹技伝、南岩捧聖真、紫霄永吉昌。」凡そ六十字、前の二十字は原派の字であり、後の四十字は続字である。諸本の文字にはやや異同があり、「宣湘一道志」「為仙尊之宗」「微希大景成」などと作るものもある。派の伝承は第十二代に至って中断し、1989年に伝承が回復されて以降、後継者は第十三代から数え直されている。同じく武当にある三丰派には別に「玄雲通道居端静、白鶴乗虚向目清……」の字譜があり、榔梅派には別に「碧山伝日月、守道合自然……」の字譜があって、玄武派と並び行われ相矛盾しない。

主要経典

『大岳太和山志』, 太上玄霊北斗本命延生真経, 『清微斎法』

代表的な人物

張宇清, 張三丰, 張守清, 李光富

主要宮観

武当山, 紫霄宮, 武当山金頂太和宮, 南岩宮, 玉虚宮
参考文献
  1. 北京白云观藏《诸真宗派总簿》(清宣统抄本)「真武玄武派」条
  2. 武当玄武派(百度百科,引武当山道教协会资料)
  3. 武当各派承传派系谱(道音文化)
  4. 维基百科:武当派
  5. 杨立志《武当道教史略》,华文出版社,1993 年
  6. 任自垣《大岳太和山志》(明宣德)