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『茅山志』Gazetteer of Mount Mao

別称
『句曲山志』
著者・伝授
劉大彬(玉虚子)
時代
元 · 元の茅山第四十五代宗師劉大彬(銭塘の人、延祐四年すなわち1317年に勅を奉じて教えを嗣ぐ)の編で、自序は天歴元年(1328)と題される。原本は十二篇十五巻であったが、正統道蔵に収録される際に三十三巻に分割された。
道蔵の部類
洞真部記伝類
収録
正統道蔵 洞真部記伝類
分類
山志
巻数
三十三巻(もと十五巻)

解題

『茅山志』は現存する道教山志の中でも最も完備し、体例の整った書物の一つであり、江蘇句容の茅山(句曲山)と上清宗壇の全貌を記す。全書は十二篇に分かれ、巻一から四の『誥副墨』は歴代帝王の詔誥を録し、巻五の『三神紀』は三茅真君を述べ、巻六から七の『括神枢』は洞天福地と山川の形勢を記し、巻八の『稽古』は古跡を考証し、巻九の『道山冊』は茅山所蔵の経籍目録であり、その下に『上清品』『仙曹署』『采真游』『楼観部』『霊植検』『録金石』『費隠微』『詩文』などの篇があり、それぞれ宗師の伝記、宮観楼台、霊薬草木、金石碑刻と芸文を記す。茅山は六朝以来上清派の根本道場であり、唐宋以降歴代の宗師の伝承は秩序立っていたため、本志が載せる宗師の世系と碑刻文献は、上清(茅山宗)の教史を復元するための中核的資料である。その分篇の体例はまた、後世の『武当福地総真集』『龍虎山志』などにも取り入れられた。

中心思想

  • 現存最も完備した道教山志の一つ
  • 十二篇に分けて詔誥・神紀・洞天・宗師・経籍・金石を記す
  • 上清茅山宗の教史における中核資料
  • 唐宋以来の碑刻芸文を保存
  • 体例が後世の山志に取り入れられた

構成

十二篇(道蔵本では三十三巻)——誥副墨、三神紀、括神枢、稽古、道山冊、上清品、仙曹署、采真游、楼観部、霊植検、録金石、詩文など。

版本

  • 正統道蔵本(三十三巻)
  • 元刻本残巻
  • 『中華道蔵』本
  • 上海古籍出版社点校本

原文とオンライン資料

関連経典

『真系』, 真誥, 上清大洞真経, 洞天福地岳瀆名山記

関連人物

陶弘景, 王遠知, 司馬承禎, 李含光, 劉混康
参考文献
  1. 任继愈主编《道藏提要》
  2. Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004
  3. 百度百科与道教文化中心资料库「茅山志」条
  4. 陳国符『道蔵源流考』