『玄品録』Record of Ranks of the Mysterious
- 著者・伝授
- 張天雨(張雨、1283〜1350)
- 時代
- 元 · 元の茅山道士張雨(字は伯雨、号は句曲外史・貞居子)撰、元代後期に成立。五巻。
- 道蔵の部類
- 洞真部記伝類
- 収録
- 正統道蔵 洞真部記伝類
- 分類
- 仙伝
- 巻数
- 五巻
解題
『玄品録』五巻は、元代の著名な道士にして詩人・書画家であった張雨が編撰したもので、時代順ではなく品類によって道教人物を編次する:「道化」「玄学」「隠逸」「煉養」「符籙」「方術」などの門に分け、老子・荘子・列子以下、漢魏六朝唐宋を経て、それぞれ類をもってまとめ、各人の小伝は簡潔であり、時に論断を加える。この書の特色は分類意識にある——「仙」と「人」を混同せず、修道の路と文化的役割によって分類しており、元代の士人化した道士による道教伝統の整理の視点を反映する。張雨自身は趙孟頫・楊維楨らと交遊があり、その文人的趣味は選材と文筆にも表れている。『歴世真仙体道通鑑』以外の元代のもう一つの仙伝として、『玄品録』は分量こそ小さいが、異なる分類の枠組みを提供しており、元代道教の知識分類を考察する上で有用なテキストである。
中心思想
- 時代順ではなく品類により編次
- 道化・玄学・隠逸・煉養・符籙の諸門
- 元代の士人化した道士の整理の視点
- 簡潔な小伝に論断を加える
- 『仙鑑』と並行する元代の仙伝
構成
五巻、門類ごとに分け、各類に若干の小伝を収める。
版本
- 正統道蔵本
- 『中華道蔵』本
原文とオンライン資料
関連経典
『歴世真仙体道通鑑』, 『茅山志』関連人物
老子, 荘子参考文献
- 任继愈主编《道藏提要》
- Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004
- 陈垣《道家金石略》
- 维基百科「张雨」条