三洞経書目録Catalogue of the Scriptures of the Three Caverns
- 別称
- 陸修静三洞経書目録
- 著者・伝授
- 陸修静
- 時代
- 南朝宋 · 陸修静(406—477)が編し、泰始七年(471)に宋の明帝の勅を奉じて撰上した。道経・薬方・符図あわせて千二百二十八巻を著録する。原書は既に佚している。
- 道蔵の部類
- 道蔵目録(佚)
- 収録
- 既に佚す(佚文は道蔵の諸書や史志に散見する)
- 分類
- 道蔵叢書
- 巻数
- 一巻(一千二百二十八巻を著録)
解題
『三洞経書目録』は道教史上最初の正式な経書総目であり、陸修静が劉宋泰始七年(471)に勅を奉じて編成した。経書・薬方・符図あわせて千二百二十八巻を著録し、そのうち経戒千九十巻はすでに世に行われ、百三十八巻はなお天宮にあるとされる。その最大の貢献は「三洞」の分類法を確立した点にある。すなわち洞真(上清)・洞玄(霊宝)・洞神(三皇)であり、それまで各々別個に伝わっていた経系を一つの階梯を持つ全体へと統合し、道士が籙を受ける段階とも対応させた。洞神から洞玄、そして洞真へと進む修行と授度の次第を構成したのである。この分類は後に「四輔」(太玄・太平・太清・正一)が補われて「三洞四輔七部」となり、さらに「十二類」の細目が加えられて、歴代の道蔵に踏襲され、明代の『正統道蔵』に至ってもなおその枠組みが用いられている。原書は佚しているが、その体系は『洞玄霊宝三洞奉道科戒営始』『道教義枢』『雲笈七籤』などを通じて復元することができ、道教文献学の出発点をなす。
中心思想
- 道教最初の正式な経書総目
- 洞真・洞玄・洞神の三洞分類を確立
- 分類が受籙の段階と対応する
- 三洞四輔七部体系の端緒
- 歴代道蔵編纂の枠組みの由来
構成
一巻、三洞に分けて部を立てて著録する。
版本
- 原書は佚す。佚文は『雲笈七籤』『道教義枢』などに見える。
注疏
- 陳国符『道蔵源流考』に詳しい考証がある
原文とオンライン資料
関連経典
玉緯七部経書目, 開元道蔵, 正統道蔵, 道教義枢関連人物
陸修静, 陳国符参考文献
- 陳国符『道蔵源流考』
- Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004
- 任继愈主编《道藏提要》
- 《云笈七签》卷四所引陆修静序