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列子Liezi

別称
『沖虚真経』, 沖虚至徳真経
著者・伝授
列子
時代
先秦(現行本は魏晋) · 戦国鄭の人列御寇に仮託する。『漢書・芸文志』に著録された八篇は早くに失われ、今本八巻は張湛注を付す。学界では魏晋の人が古籍を雑採して編んだものとみる説が多いが、先秦の材料を保存しているとする説もある。
道蔵の部類
洞神部本文類
収録
正統道蔵 洞神部本文類(冲虚至徳真経)
分類
道家哲学
巻数
八巻八篇

解題

『列子』は鄭の人列御寇に仮託し、『老子』『荘子』と並んで道家「三玄」経典の一つに数えられる。今本は八篇(天瑞・黄帝・周穆王・仲尼・湯問・力命・楊朱・説符)からなり、東晋の張湛の注を付し、寓言故事が多く、愚公移山・杞人憂天・紀昌学射・両小児弁日などは人口に膾炙する。思想の上では「太易・太初・太始・太素」をもって宇宙生成を論じ、「貴虚」「体道合真」を説き、あわせて『楊朱』篇の為我縦欲の論と『力命』篇の命定論をも含み、成分はやや雑多である。唐の玄宗は天宝元年に列子を冲虚真人に封じ、書を『冲虚真経』と称し、宋の真宗はさらに「至徳」の二字を加えた。その真偽については宋代以来論争が絶えないが、魏晋道家思想の資料および文学の名著としての価値は減じない。

中心思想

  • 貴虚:至人の心を用いること鏡の如し
  • 太易—太初—太始—太素の生成論
  • 力命:命に安んじ化に順う
  • 楊朱の貴己・全性保真
  • 夢覚と真幻をめぐる思弁

構成

八篇:天瑞、黄帝、周穆王、仲尼、湯問、力命、楊朱、説符。

版本

  • 張湛注本(正統道蔵、四部叢刊)
  • 楊伯峻『列子集釈』(中華書局 1979)

注疏

  • 張湛『列子注』
  • 盧重玄『列子解』
  • 殷敬順・陳景元『列子釈文』
  • 宋徽宗『冲虚至徳真経義解』
  • 楊伯峻『列子集釈』

訳本

  • Lionel Giles (1912)
  • A. C. Graham, The Book of Lieh-tzu (1960)

原文とオンライン資料

関連経典

荘子, 道徳経, 文子

関連人物

列子, 唐玄宗
参考文献
  1. 杨伯峻《列子集释》
  2. 《汉书·艺文志》
  3. 维基百科「列子」条