『崔公入薬鏡』Mirror for Compounding the Medicine (Ruyao jing)
- 別称
- 入薬鏡, 『崔公入薬鏡』
- 著者・伝授
- 崔希範
- 時代
- 五代 · 唐末五代の崔希範撰と題す。おおむね10世紀初め。現行本は三字歌訣八十二句であり、別に散文体の『天元入薬鏡』本がある。
- 道蔵の部類
- 洞真部方法類(修真十書本)
- 収録
- 正統道蔵 洞真部方法類『修真十書』巻十三。諸注本は洞真部玉訣類にある
- 分類
- 丹経
- 巻数
- 一巻八十二句
解題
『入薬鏡』は五代の崔希範が作った内丹の歌訣であり、全文三字一句、あわせて八十二句二百四十六字からなる。「先天の炁、後天の気、これを得る者は、常に酔うが似し」に始まり、内丹の薬物(精気神)、火候(一日のうち十二時)、周天(上鵲橋・下鵲橋)、結丹(産は坤にあり種は乾にあり)などの要訣を簡明に概括しており、「鉛龍升り、汞虎降る、二物を駆りて、縦放する勿れ」などの句は丹家によってしばしば引かれる。その言葉が簡にして意を尽くしていることから、内丹の「口訣」の典範とみなされ、元の王道淵(混然子)、明の彭好古、清の李西月、傅金銓などがみな注を施しており、『修真十書』『道蔵輯要』『道言五種』などに多く収められている。
中心思想
- 先天の炁と後天の気の別
- 精気神の三薬と十二時の火候
- 上下鵲橋・周天運転
- 口訣式の丹道の綱要
構成
三字句八十二句。
版本
- 『修真十書』本
- 王道淵注本(正統道蔵)
- 『道蔵輯要』本
注疏
- 王道淵『崔公入薬鏡注解』
- 彭好古注
- 李西月注
- 傅金銓注
訳本
- Thomas Cleary 英訳
- Fabrizio Pregadio 英訳
原文とオンライン資料
関連経典
周易参同契, 悟真篇, 『修真十書』関連人物
崔希範, 李西月参考文献
- 任继愈主编《道藏提要》
- Fabrizio Pregadio, Taoist Internal Alchemy: An Anthology of Neidan Texts, 2019