周思得Zhou Side
- 字・道号
- 字は養真(一説), 号は弘道, 崇教弘道高士
- 時代
- 明
- 生没年
- 1359 — 1451
- 流派
- 正一教, 王霊官法脈(霊官法)
- 役割
- 道士王霊官法の伝人斎醮大師
- 出身地
- 銭塘(今の浙江杭州)
生涯
周思得は浙江杭州の人であり、明初の著名な道士で、王霊官法を得意とした。永楽年間、成祖は「霊官法」の霊験あらたかなことを理由に彼を召して入京させ、北征に随行させたところ、しばしば祈祷に験があり、この上ない信任を受けた。宣徳・正統年間には「崇教弘道高士」を歴賜され、京師の大徳観・顕霊宮を主宰して宮廷のために設醮祈祷を行い、明初における朝廷道教の中核人物の一人となった。彼は『上清霊宝済度大成金書』四十巻を編み、明初に通行していた科儀を集成した。これは明代科儀文献の重要な総覧である。景泰二年(1451)に卒し、享年九十余であった。周思得の活動によって、王霊官信仰は明代の宮廷と民間で大いに興隆した。その編纂の体例は宋元の霊宝科儀を参照しつつ多くの増減を加えており、明代の科儀が宋元の大法から明清通行の科本へと移行していく様相を反映している。
業績と影響
- 王霊官法をもって成祖の信任を得、霊官信仰の隆盛を促した
- 『上清霊宝済度大成金書』を編み、明代科儀の総覧とした
- 明初の京師宮観における道教事務を主宰した
著作
- 上清霊宝済度大成金書
伝説
北征に随行した際に霊官を召して顕応があったと伝えられるが、これは伝説の類である。
参考文献
- 《明史·方伎传》
- 《上清灵宝济度大成金书》(藏外道书)
- 卿希泰主编《中国道教史》第三卷