孫汝忠Sun Ruzhong
- 字・道号
- 字は汝忠, 号は玄機子
- 時代
- 明
- 生没年
- ? — ?
- 流派
- 金丹派南宗, 葛氏金丹道(丹鼎派)
- 役割
- 内丹家丹経作者
- 出身地
- 河南(一説に河北)
生涯
孫汝忠は、明代の内丹家で、『金丹真伝』の撰者である。生没年は不詳であるが、おおむね万暦年間に活動した。同書の自序と序跋によれば、その父孫教鸞(号は玄玄子)は早年に道を訪ね、李虚庵の一系より法を得て、後にこれを汝忠に授けたという。汝忠は父の学を承け、万暦四十三年(1615)前後に書を成し、全十六章に詩訣を附す。『金丹真伝』は「三元丹法」を立論の中心とし、命を先にし性を後にすることを講じて次第を分明にし、築基・採薬・結丹・温養・還虚の各段階における火候の口訣を条列しており、文章は他の丹経に比べて平易であるため、明清の丹家の間できわめて広く流布した。同書は陰陽同類の一系に属し、その「同類相求」という表現は従来論争を引き起こしてきた。清修の一派(伍柳、閔一得など)はこれをしばしば辨正し、邪解を招きやすいとみなす一方、陸西星の東派、李西月の西派はこれを正宗とみなす。清代の『道蔵輯要』『道書十二種』はいずれもこれを収録し、傅金銓、劉一明らはみな評注を施している。孫汝忠自身の事跡は同書の自序と後人の序跋に見えるのみであり、父子の伝承以外に考証しうる記載はない。
業績と影響
- 『金丹真伝』を撰し、内丹の次第と火候を条列して、明清期にもっとも広く流布した丹書の一つとなった
- 父孫教鸞より伝わった丹法を承け、明代の陰陽丹法を代表する文献を形成した
- その説は清修派と陰陽派の長期にわたる論争を引き起こし、明清の丹道理論の分化を促した
著作
参考文献
- 《金丹真传》(万历刻本及《道藏辑要》本)
- 任继愈主编《道藏提要》
- 卿希泰主编《中国道教史》第四卷
- 胡孚琛《中华道教大辞典》相关条目