寧全真Ning Quanzhen
生涯
寧全真は名を本立、字を道立といい、河南開封の人。南宋における霊宝東華派の実質的な創立者である。若くして兵乱のために南方の紹興へ渡り、王古の弟子である田霊虚(田思真)に師事し、「東華霊宝」の一脈を伝承した。のちにはさらに元符宮の王古から秘伝を受けた。寧全真は霊宝斎醮の科法に精通し、とりわけ黄籙斎を得意とし、門弟は多数にのぼった。その教法は弟子の王契真・林霊真らによって整理され、『上清霊宝大法』『霊宝領教済度金書』の二大体系が形成された。淳熙年間、臨安に召され「洞微高士」の号を賜った。東華派は彼を「東華上相」として尊崇し、天心正法・清微・神霄とともに南宋の新道法に数えられる。彼は内丹修煉と霊宝科儀を結合させ、「斎法の要は行持者の内煉にあり」と説き、霊宝斎法が内向化する過程における鍵となる人物であった。
業績と影響
- 霊宝東華派を創立し、南宋の霊宝斎法を再編した
- 内丹の功夫をもって斎醮科儀を貫いた
- 王契真・林霊真らを育て、『上清霊宝大法』『済度金書』の体系を形成させた
著作
- 『上清霊宝大法』(王契真編、寧氏の学を述べる)
- 『霊宝領教済度金書』(寧全真の授、林霊真の編と題す)
参考文献
- 《道藏》所收《上清灵宝大法》《灵宝领教济度金书》
- 卿希泰主编《中国道教史》第三卷
- Livia Kohn ed., Daoism Handbook, ch. Southern Song Ritual