『黄帝九鼎神丹経訣』Instructions on the Yellow Emperor's Nine-Tripod Divine Elixir
- 別称
- 『九鼎神丹経』, 『九鼎丹経』
- 著者・伝授
- 佚名
- 時代
- 漢—唐 · 巻一『九鼎神丹経』は漢魏の古経であり、葛洪『抱朴子・金丹』にすでに引かれている。巻二から二十は唐人の撰した『経訣』で、およそ7世紀。
- 道蔵の部類
- 洞神部衆術類
- 収録
- 正統道蔵 洞神部衆術類
- 分類
- 丹経
- 巻数
- 二十巻
解題
『黄帝九鼎神丹経訣』は現存する外丹経典のうちもっとも重要なものの一つである。巻一は漢魏の古経『黄帝九鼎神丹経』であり、黄帝が玄女より受けたと仮託され、九種の神丹(丹華、神符、神丹、還丹、餌丹、煉丹、柔丹、伏丹、寒丹)の配合法と服食の効能を述べ、『抱朴子・金丹篇』の説く九丹と符合する。巻二以下は唐人の撰した経訣であり、『太清丹経』『金液経』などの諸書を広く採り、丹を合する際の斎戒・禁忌、地を択び竈を立てること、六一泥、薬物の性味、伏火の法、服丹の方法と祭祀の儀節を詳論し、あわせて唐代の化学・鉱物知識を大量に保存している。この書は中国煉丹術史・化学史を研究する上での第一次資料であり、ジョゼフ・ニーダムらはこれに依って中国初期の化学的成果を論じている。
中心思想
- 九鼎神丹と九転還丹
- 六一泥、伏火などの煉丹操作
- 合丹の斎戒と禁忌
- 外丹術の体系的総括
構成
二十巻。巻一は古経、巻二から二十は訣。
版本
- 正統道蔵本
- 『中華道蔵』第18冊
訳本
- Fabrizio Pregadio, Great Clarity: Daoism and Alchemy in Early Medieval China (2006) 部分英訳
原文とオンライン資料
関連経典
抱朴子内篇, 『太清金液神丹経』, 周易参同契関連人物
黄帝, 葛洪参考文献
- Fabrizio Pregadio, Great Clarity, 2006
- 陈国符《中国外丹黄白法考》
- 任继愈主编《道藏提要》