周子良Zhou Ziliang
生涯
周子良は字を元和といい、梁代の茅山道士で陶弘景の弟子である。年少にして山に入り陶弘景に仕え、天監十四年(515)より真人が降臨して経訣を授けると自称するようになり、その見聞を記録した。翌年(516)、自ら毒薬を服して「尸解」し没した。時に二十歳であった。陶弘景はその死後、彼の降真の記録を整理して『周氏冥通記』四巻に編み、注を加えた。周子良と真人との交流の詳細、修行の方法、その心理の経過が記されており、六朝上清派の通霊実践、道士の修道生活、および道教の「尸解」観念を研究する上で貴重な第一次史料である。周子良の死は陶弘景を深く動揺させ、降真活動の信憑性と危険性を改めて見つめ直す契機ともなった。
業績と影響
- 降真の記録『周氏冥通記』は上清派通霊実践の重要文献である
著作
- 『周氏冥通記』(陶弘景整理)
伝説
『冥通記』に記される真人の降臨と自ら望んでの尸解昇仙は、宗教的叙述に属する。
参考文献
- 陶弘景《周氏冥通记》
- 卿希泰主编《中国道教史》第一卷
- Stephen Bokenkamp, "Answering a Summons" (研究《冥通记》)