張留孫Zhang Liusun
生涯
張留孫、江西貴渓の人で、元代玄教の創始者。若くして龍虎山に入り道士となり、至元十三年(1276)、第三十六代天師張宗演に随って入朝し、忽必烈および皇后のために祈祷して効験があったことにより、京師にとどまることとなり、「上卿玄教宗師」の号を賜り、銀印を賜って、元朝でもっとも重要な道教の指導者の一人となった。以後、世祖・成宗・武宗・仁宗・英宗の五朝を歴任し、官は開府儀同三司・領集賢院事に至り、「玄教大宗師」を加えられ、その権勢は正一天師本人をはるかに超えた。彼は龍虎山正一の伝承を基礎として、大都に崇真万寿宮を建て、朝廷に依存し江南出身の正一道士から成る「玄教」という一つの体系を形成し、江南の道教を管掌した。張留孫は政治的手腕に長け、たびたび道教のために利益を勝ち取り、また呉全節らを推薦して朝廷に入らせた。1321年に卒し、玄教は呉全節が継承した。
業績と影響
- 玄教を創立し、元代江南道教の朝廷における代表となった
- 正一道士の身分をもって元朝の道教事務を近五十年にわたり主宰した
- 呉全節・夏文泳ら玄教の宗師を推薦・育成した
参考文献
- 《元史·释老传》
- 虞集《张宗师墓志铭》
- 卿希泰主编《中国道教史》第三卷
- 维基百科"张留孙"条目