王契真Wang Qizhen
生涯
王契真は南宋の霊宝東華派の道士で、寧全真の弟子。生没年不詳、おおむね十二世紀末から十三世紀初頭にかけて活動したとされる。編纂した『上清霊宝大法』六十六巻は南宋の霊宝科儀の集大成であり、東華派の壇儀・符籙・章表・存思および斎醮の次第を全面的に記録し、とりわけ黄籙斎法について詳細を極め、多数の道法図式を付す。同書は金允中の同名書『上清霊宝大法』と並び世に行われたが、両者は依拠する伝承と見解を異にし、金允中はかつて王氏の法を「内煉を多く雑える」と批判しており、南宋の霊宝科儀内部における論争をうかがわせる。王契真の書は初期の霊宝経訣と宋代に新たに出た符法を大量に保存しており、道教科儀史を研究する上で最も重要な文献の一つである。
業績と影響
- 六十六巻本『上清霊宝大法』を編纂し、東華派の科儀を体系的に整理した
- 内煉をもって斎醮を貫き、南宋霊宝科儀の「内向化」路線を代表する
- 初期の霊宝経訣と宋代に新出した符法を大量に保存した
著作
- 『上清霊宝大法』(六十六巻本)
参考文献
- 《道藏》所收王契真《上清灵宝大法》
- 任继愈主编《道藏提要》
- 卿希泰主编《中国道教史》第三卷