潘師正Pan Shizheng
生涯
潘師正、字は子真。唐代茅山上清派第十一代の宗師である。幼くして父を失い、隠棲して道に入り、王遠知に師事して上清経法および三洞隠訣符籙を得た。その後嵩山の逍遥谷に二十年余り住し、「ただ松葉を服し水を飲むのみ」であったという。唐の高宗と武后はたびたび嵩山に至って彼を召見し、必要とするものを尋ねたところ、「茂った松と清らかな泉こそ臣の必要とするところであり、この中に乏しきものはない」と答えたという。高宗は勅により逍遥谷に崇唐観を建てさせ、また嶺上に奉天宮を建て、「仙遊門」「尋真門」を穿たせた。永淳元年(682)に没し、享年九十八。太中大夫を追贈され、「体玄先生」の諡を賜った。潘師正は茅山上清の宗風を北方の嵩山へと推し広げた人物であり、弟子には司馬承禎・韋法昭・郭崇真らがいる。唐代における上清派興隆の鍵を握る人物である。
業績と影響
- 王遠知の法を受け継ぎ司馬承禎に伝え、唐代上清派系譜の中核をなす環をなした
- 嵩山に上清派の北方における伝播拠点を築き、高宗・武后の崇敬を受けた
著作
- 道門経法相承次序(高宗との問答記録に基づく)
伝説
伝説によれば、その母は白鶴が懐に入る夢を見て彼を生んだといい、また彼の住まいに仙鶴が集まったと伝えられる。
参考文献
- 《旧唐书·隐逸传·潘师正》
- 《新唐书·隐逸传》
- 王适《体玄先生潘尊师碣》
- 维基百科:潘师正