陸西星Lu Xixing
生涯
陸西星、字は長庚、号は潜虚、江蘇興化の人。明代内丹「東派」の開祖。若くして儒学を修めたが、九度受験して及第せず、ついに儒を捨てて道を学び、嘉靖二十六年(1547)に呂洞賓が自らの草堂に降臨して丹法を授けたと自称した。その学は「性命双修」を宗とし、陰陽双修(「同類陰陽」)を主張して房中の邪説を斥け、張伯端の系統に連なる南宗の丹法を改めて闡揚し、『方壺外史』十五種を著し、『参同契』『悟真篇』『金丹就正篇』などに注を施した。三教に通暁し、『南華真経副墨』を撰して『荘子』を解し、また『楞厳経述旨』もある。その思想は道を主としつつ儒仏を融合するものであった。清代に李西月が西派を創始してこれと対をなしたことから、「東派」の名がある。旧説では『封神演義』の作者とされるが、学界では定まっていない。
業績と影響
- 東派内丹学を創始し、同類陰陽双修の説を闡明した
- 『方壺外史』を撰し、明代丹道の中でも最も体系的な著作群の一つとした
- 『南華真経副墨』は明代における『荘子』研究の重要な注釈書である
著作
- 方壺外史
- 金丹就正篇
- 玄膚論
- 南華真経副墨
- 参同契測疏
- 悟真篇小序
- 楞厳経述旨
伝説
呂祖が降臨して丹法を授けたと自称するのは伝説に属する。『封神演義』の作者と伝えられるが、定説はない。
参考文献
- 《方壶外史》
- 卿希泰主编《中国道教史》第四卷
- 维基百科"陆西星"条目
- Livia Kohn ed., Daoism Handbook, ch. Ming