張正常Zhang Zhengchang
生涯
張正常は龍虎山第四十二代天師であり、元の至正年間に教を嗣いだ。明の太祖が挙兵した際、いち早く帰順し、洪武元年(1368)に朱元璋が皇帝を称すると、直ちに参内して謁見した。太祖は「天にどうして師があろうか」との理由から「天師」の号を「真人」に改め、「正一嗣教護国闡祖通誠崇道弘徳大真人」の号を授け、正二品の秩をもって天下の道教事を掌らせた。以後、明代の龍虎山掌教制度はこれによって確立された。張正常はまた『漢天師世家』の編修を主宰し、天師の世系を整理した。洪武十年(1377)に召されて入京し、翌年に卒した。その子張宇初が跡を継いだ。彼は若い頃から元末の諸侯に礼遇され、王朝交代の際に新政権の信任を速やかに得ることができ、龍虎山が明代の三百年にわたって保った地位の基礎を築いた。
業績と影響
- 明の太祖に帰順し、明代龍虎山の「大真人」制度を確立した
- 天下の道教事を統べ、正一教の地位を全真の上に置いた
- 『漢天師世家』を編修した
著作
- 『漢天師世家』(主編)
参考文献
- 《明史·方伎传》
- 《汉天师世家》
- 卿希泰主编《中国道教史》第三卷
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