張遇隆Zhang Yulong
生涯
張遇隆は、龍虎山第56代天師であり、雍正年間に教を継いだ(父の早世により、一時は叔祖父が代行した)。乾隆四年(1739)から十二年にかけて、乾隆帝は「天師」の称号が僭越であるなどの理由により、天師の朝覲を停止させ、天師の秩を正一品(一説に二品)から正五品へと引き下げた。正一教の清廷における地位はこれにより明らかに低下し、龍虎山における地方的な権威のみを保つこととなった。張遇隆の時代は、まさにこの転換点にあたる。1752年に没した。以後、天師の位は世襲され続けたが、すでに清初の礼遇を享受することはなく、正一教の朝廷における影響力は主に婁近垣ら在京の道士に頼るものとなった。その後、天師の位は張存義、張起隆が相次いで継承した。
業績と影響
- 乾隆朝における天師品秩引き下げの転機を経験した天師
- その時代に天師朝覲の制度が変化した
- 龍虎山はこれにより地方的な道教中心へと転じた
参考文献
- 《清史稿》
- 《汉天师世家》
- 卿希泰主编《中国道教史》第四卷