尹文操Yin Wencao
生涯
尹文操、字は景先。唐代楼観道の道士で、みずから尹喜の後裔と称した。若くして道門に入り、楼観(宗聖観)に居して道経に博通した。高宗の時、勅により昊天観主となり、あわせて宗聖観の事を知り、『玉緯経目』の編修を主宰した。同書は道経七千三百巻を著録し、唐代における官修道蔵整理の重要な成果である。また『太上老君玄元皇帝聖紀』十巻(別名『玄元皇帝聖紀』)を撰し、老子の生涯における神迹と李唐が老子を祖として奉じた根拠とを体系的に編纂し、宋の『混元聖紀』の先駆となった。高宗は彼を銀青光禄大夫・行太常少卿に封じた。垂拱四年(688)に没した。尹文操は唐初楼観道最盛期の指導者であり、また唐代道経目録と老子神話の構築における鍵となる人物でもある。
業績と影響
- 『玉緯経目』の編修を主宰し、唐初の道蔵を整理した
- 『太上老君玄元皇帝聖紀』を撰し、老子神話と李唐奉老の説を体系化した
- 唐初楼観道の指導者
著作
- 玉緯経目(佚)
- 太上老君玄元皇帝聖紀(佚。『混元聖紀』に多く引かれる)
参考文献
- 员半千《大唐宗圣观主银青光禄大夫天水尹尊师碑》
- 《混元圣纪》
- 卿希泰主编《中国道教史》第二卷
- 陳国符『道蔵源流考』