ホーム経典 › 中極戒

中極戒Precepts of Medium Ultimate

別称
『中極上清洞真智慧観身大戒経』, 中極三百大戒, 三百大戒
著者・伝授
王常月
時代
清(六朝に源を発する) · 戒文は六朝の上清『洞真智慧観身大戒経』三百条に由来し、王常月がこれを三壇大戒の第二壇として組み入れ、清初に重訂した。
道蔵の部類
洞真部戒律類(源)/藏外
収録
源経は正統道蔵洞真部戒律類にあり;清代の戒本は蔵外(『道蔵輯要』収)
分類
戒律
巻数
全一巻、三百戒

解題

『中極戒』は全称を『中極上清洞真智慧観身大戒経』といい、王常月三壇大戒のうち第二壇にあたり、戒条は三百あるため「三百大戒」とも称される。その内容は六朝上清派の『洞真智慧観身大戒経』に由来し、身・口・意それぞれの止悪行善の細則を網羅する。殺生してはならない、飲酒してはならない、財を貪ってはならない、妄語してはならない、経教を軽んじてはならない、人と争訟してはならない、鳥獣を殺傷してはならない、他人の田苗を毀壊してはならない、まさに衆生を済度することを念じるべし、まさに師長に敬事すべし、など、倫理規範と修行方法をあわせ含む。この戒を受ける者を「中極戒子」と称し、すでに初真戒を受け相応の修持を備えていなければならない。この戒は六朝道教の戒律を清代龍門の伝戒体系に組み入れたもので、全真戒律が「遠く上清を承ける」構築であることを示しており、道教戒律史において承前啓後の文本である。

中心思想

  • 三百大戒が身口意にわたる
  • 上清の観身大戒に由来する
  • 三壇大戒の第二壇
  • 止悪行善と衆生済度

構成

一巻、三百条の戒文からなる。

版本

  • 『道蔵輯要』本
  • 『蔵外道書』第 12 冊
  • 正統道蔵本『洞真智慧観身大戒経』(源)

訳本

  • Livia Kohn, Cosmos and Community (2004) 部分英訳

原文とオンライン資料

関連経典

初真戒律, 天仙大戒, 『龍門心法』

関連人物

王常月
参考文献
  1. Livia Kohn, Cosmos and Community, 2004
  2. 闵智亭《道教仪范》
  3. 任继愈主编《道藏提要》