摂養枕中方Pillowbook Methods for Preserving Health
- 別称
- 枕中記, 孫真人枕中記
- 著者・伝授
- 孫思邈
- 時代
- 唐 · 唐の孫思邈(約581—682年)の撰と題す、一巻。内容は『千金要方・養性』と重なる部分が多く、後人が孫氏の説に基づいて輯めたものと見られる。
- 道蔵の部類
- 洞神部方法類
- 収録
- 正統道蔵 洞神部方法類
- 分類
- 医薬養生
- 巻数
- 一巻
解題
『摂養枕中方』は孫思邈の撰と題し、「自慎」「禁忌」「導引」「行気」「守一」「服食」の諸節に分かれる簡明な養生手引書である。「自慎」では「善く摂生する者は、常に少思、少念、少欲、少事、少語、少笑、少愁、少楽、少喜、少怒、少好、少悪なり」と説き、これがいわゆる著名な「十二少」である。「禁忌」では飲食起居の戒めを列挙し、「導引」「行気」には具体的な功法を記し、「守一」では存思守神を説き、「服食」ではいくつかの延年の方薬を録す。この書は道教の内修(守一、行気)と医家の養生(飲食、起居、方薬)とを一つに融合させており、まさに孫思邈の「医道同源」の立場を体現している——彼は『千金方』の作者であると同時に、道教からは「孫真人」「薬王」として尊ばれた人物でもある。篇幅が短く条理が明晰であるため、この書は唐宋以後広く流布し、歴代の養生類叢書に多く収録されており、唐代養生学の様相を知るための便利な文本である。
中心思想
- 養生の「十二少」
- 自慎・禁忌・導引・行気・守一・服食
- 道教の内修と医家の養生の融合
- 孫思邈の医道同源の立場
- 唐代養生学の簡明な手引書
構成
一巻、自慎、禁忌、導引、行気、守一、服食の諸節に分かれる。
版本
- 正統道蔵本
- 『雲笈七籤』の関連巻次
- 『中華道蔵』本
原文とオンライン資料
関連経典
孫真人摂養論, 千金要方養性篇, 養性延命録関連人物
孫思邈参考文献
- 任继愈主编《道藏提要》
- Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004
- 干祖望《孙思邈评传》
- 维基百科「孙思邈」条