シアトル中華会館Chong Wa Benevolent Association, Seattle
- 種類
- 海外道観
- 所在地
- 米国 · ワシントン州 · シアトル · 522 Seventh Avenue South(第七街とウェラー街の交差点付近)。
- 創建
- 1892年にはすでに運営されていた(壬辰年の帳簿がその証拠)。現在の会館は1929年竣工、1930年使用開始。
概説
シアトル中華会館の成立時期については、通説では「1900年頃」あるいは1910年の法人設立とされるが、CINARCが発見した壬辰(1892)・癸巳(1893)年の帳簿は、遅くとも1892年にはすでに運営されていたことを証明している。推進者は華昌公司の陳宜禧と劉乾であった。帳簿には宗教関連支出の明確な記録が残されており、1892年二月には三牲の供物と神壇用蝋燭を購入(二元五角)、その十日後にも神壇用蝋燭一対と雑錦飴を購入(一元二角五分)しており、会館が早期から神壇を設けて祭祀を行っていたことを裏付けている。現在の会館は1929年に竣工し1930年に使用開始、建築家マックス・A・ヴァン・ハウス(Max A. van House)と華人建築家陳永森(Wing Sam Chinn)の協働設計によるもので、シアトル国際地区のランドマークである。今日の中華会館は完全に世俗化しており、コミュニティサービス・中文学校・年中行事の祝典を主とし、神壇はもはや設けられていない。この「脱宗教化」の軌跡は北米各地の中華会館に広く見られるものである。
見どころ
- 1892年の帳簿により通説より早い運営開始が裏付けられた
- 帳簿に三牲と神壇用蝋燭購入の記録が残る
- 1929年竣工の会館は華人建築家陳永森が設計に参加した
- 現在は完全に世俗化し神壇は存在しない