マニラ包公府(Pao Ong Hu)Pao Ong Hu Temple, Manila
- 種類
- 海外道観
- 所在地
- フィリピン · マニラ · マニラ市サンタアナ地区 · Santa Ana, Manila。中国語の正式名称は未確認。
- 座標
- 14.5815, 121.0138 地図 ↗
- 創建
- 1951年開光 · 廟内には1928年の献納記録も別に残る。2016年にフィリピン国立博物館によって重要文化財に指定された。
- 文化財指定
- フィリピン重要文化財(Important Cultural Property、2016年)
概説
マニラのサンタアナ地区にあるパオ・オン・フー廟は1951年に開眼した(廟内には1928年の献納記録も別に残る)。パオ・オン・フーと媽祖を主祀し、あわせて観音を祀り、さらに「サンタアナ・ラオ・マ」という神龕を設けているが、これはカトリックの棄児の聖母(Virgen de los Desamparados)にあたる。道教・仏教・カトリックの神々が一つの廟に同居しているのは、フィリピン華人信仰の現地化がきわめて極端な形をとった事例であり、宗教融合を研究する上でも重要な標本である。2016年にフィリピン国立博物館によって重要文化財(Important Cultural Property)に指定され、フィリピンにおいて文化財指定を受けた唯一の道教廟である。2021年には所有権移転にともなう指定解除の申請があったが、文化遺産団体の反対にあった。なお、マニラの中華街ビノンドには重量級の伝統的道観は存在せず、規模の大きなものは仏教あるいは仏道混淆の施設が多い。例えば王彬通りの角にある関帝廟は普通のビルの二階に設けられており、中華街で最も人気のある籤占い・相談の場所であるが、その創建年代と帰属については確証が見当たらない。中国語の正式名称についても未詳である。
見どころ
- 道教・仏教とカトリックの聖母が同じ廟に同居
- フィリピンで唯一文化財指定を受けた道教廟
- 2021年の指定解除をめぐる論争