ラセム慈安宮Klenteng Cu An Kiong, Lasem
- 種類
- 海外道観
- 所在地
- インドネシア · 中部ジャワ州 · ラセム(Lasem, Rembang) · Jalan Dasun, Soditan, Lasem
- 創建
- 18世紀あるいはそれ以前 · 一般に1700年前後に遡るとされるが、確切な年は今後の検討課題である
- 文化財指定
- 中部ジャワ州文化遺産(Cagar Budaya)登録
概説
慈安宮はジャワ北岸のラセム鎮において最古の華人廟であり、一般に十八世紀初頭かそれ以前に遡るとされる。ラセムは「小中国」(Tiongkok Kecil)の異称を持ち、ジャワの華人集落の中でも保存状態が最も完全な町の一つであり、清代の華人大邸宅(rumah kapiten)が立ち並ぶ一帯、蝋染工房、廟が一体となって完全な歴史地区を構成している。慈安宮は天上聖母(媽祖)を主祀とし、観音・関帝・福徳正神を配祀する。廟内には清代の彩色壁画が大量に保存されており、題材は『三国演義』『二十四孝』や神仙譚に取材しており、インドネシア現存の華人廟壁画群の中でも最も重要なものの一つで、きわめて高い美術史的価値を有する。廟は閩南式の合院建築で、木造の梁架と彩色が比較的良好に保存されている。現在はインドネシアの法律により三教廟体系に登録されている。ラセムの華人蝋染(batik Lasem)もまた中国の文様とジャワの技法を融合させたものとして知られる。
見どころ
- ジャワ北岸「小中国」ラセムの最古の華人廟
- 主祀神は天上聖母、観音・関帝・福徳正神を配祀
- インドネシア最重要の華人廟清代彩色壁画群の一つを保存
- 壁画の題材は『三国演義』『二十四孝』と神仙譚に取材
- 所在するラセム旧市街はジャワ華人集落の中でも保存が最も完全な地区の一つ