カルカッタ華人カーリー廟Chinese Kali Mandir, Tangra, Kolkata
- 種類
- 海外道観
- 所在地
- インド · 西ベンガル州 · コルカタ・タングラ(Tangra) · Matheswartala Road, Tangra, Kolkata 700046。路傍の廟。
- 創建
- 二十世紀 · 正確な創建年は信頼できる記録が見当たらない。華人社会が管理するヒンドゥー教寺院である。
概説
華人カーリー廟は塔埠のマテシュワルタラ路沿いにあり、ヒンドゥー教の女神カーリー(Kali)とシヴァ(Shiva)を主祀し、地元の華人社会によって管理・維持されている。ここでその性質を誠実に記しておかねばならない。これはヒンドゥー教の寺院であって、華人廟や道教の宮観ではない。本項に収録する理由は、これが宗教融合のまれな実例だからである。華人社会は現地の主神を奉祀し、中華風の炒麺(チャオメン)を供物(プラサード)として神に捧げ、信徒は華人とベンガル人の双方にわたり、カーリー祭(カーリー・プージャー)の期間はとりわけ盛んになる。この種の融合は、キューバにおける関公とシャンゴーの合祀、レユニオンの華人によるカトリックと関帝の並行、モーリシャスにおける宗教並行の現象と同じ系譜に属する。すなわち華人移民は、自民族の廟の資源が乏しいか、あるいは現地社会と長期にわたり深く交わってきた状況において、現地の神々を自らの祭祀体系に取り込むのであって、祭祀そのものを放棄することはない。この廟は南アジアの華人の現地化をもっとも直観的に示す物質的な表れである。
見どころ
- ヒンドゥー教の女神カーリーとシヴァを主祀
- 華人社会が管理・維持
- 中華風の炒麺を供物として献じる
- 宗教融合のまれな実例
- ヒンドゥー教寺院であって道教の宮観ではない