アストリア保安堂神壇Bo On Tong Altar, Astoria
- 種類
- 海外道観
- 所在地
- 米国 · オレゴン州 · アストリア · もとはアストリア水際地区のチャイナタウンにあった。現在はクラツォップ郡歴史協会(Clatsop County Historical Society)の遺産博物館に所蔵されている。
- 創建
- 神壇の設立年代は確認できていない。1950年代に歴史協会に寄贈された。
概説
アストリアはコロンビア川の河口に位置し、19世紀末に鮭の缶詰産業によって多数の華人労働者が集まり、水際地区にチャイナタウンが形成された。保安堂(Bo On Tong)は現地の堂口の一つであり、会所内に神壇を設けていた。排華法の実施と缶詰産業の機械化に伴い、華人社会は1950年代までにほとんど残らなくなり、神壇はクラツォップ郡歴史協会に寄贈され、現在は同協会の遺産博物館で最も重要な展示品の一つとなっている。主祀神については記録が見当たらない。同館のアーキビストはかつて自省の文章を著し、当時の受け入れ手続きが粗雑で、文物の儀礼的な文脈や地域社会の背景が記録されなかったため、今日では「視覚的な魅力しか残っていない」状態になっていると述べている。協会は後に、十三歳のときにこの神壇で礼拝したことがあるという年配者を招いて口述記録を取り、文献の欠落を補おうとした。この事例は北米の華人宗教文物が「文脈を失う」問題の典型である。
見どころ
- コロンビア川河口の缶詰産業チャイナタウンにあった堂口の神壇
- 1950年代にクラツォップ郡歴史協会に寄贈された
- 北米の華人宗教文物が文脈を失う問題の典型的な事例