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『江淮異人録』Records of Extraordinary Persons of the Jiang-Huai Region

著者・伝授
呉淑(947―1002)
時代
北宋 · 北宋の呉淑の撰で、宋初の成立とされる。二巻、唐末五代の江淮間における道士・僧人・侠客ら異人の事跡二十余を記す。
道蔵の部類
洞真部記伝類
収録
正統道蔵 洞真部記伝類
分類
仙伝
巻数
二巻

解題

『江淮異人録』全二巻。著者の呉淑は北宋初の著名な文臣で(かつて『太平御覧』『太平広記』の編纂に参与した)、書中には唐末五代の江淮一帯における方士・道人・剣客・僧侶などの異人の事跡二十余条を記す。耿先生、聶師道、洪州書生、張訓の妻などが挙げられる。記されるのは多く煉丹・隠形・剣術・予知の類で、篇幅は短く文章は簡潔であり、志怪筆記に属しながらも道蔵に収められた。その価値は、士大夫の傍観者的視点から、南唐から宋初にかけての江淮地域における民間の道教と方術活動の実態を記録した点にある——これらの人物はしばしば地方官府と市井の間で活躍しており、宮観道教の体系には属さないため、正史や教内文献の欠を補うことができる。書中の聶師道の事跡は『続仙伝』にも見え、相互に校勘することができる。

中心思想

  • 唐末五代の江淮の異人二十余事
  • 煉丹・隠形・剣術・予知などの術
  • 士大夫の傍観者的視点による記録
  • 民間の方術活動の実態
  • 宮観道教の文献の欠を補う

構成

二巻、短篇の紀事。

版本

  • 正統道蔵本
  • 『説郛』本
  • 中華書局点校本(『稽神録』と合刊、2006)

原文とオンライン資料

関連経典

『疑仙伝』, 『続仙伝』
参考文献
  1. 任继愈主编《道藏提要》
  2. Schipper & Verellen, The Taoist Canon, 2004
  3. 李剑国《宋代志怪传奇叙录》
  4. 《四库全书总目》子部小说家类